新しい年を新たな気持ちで迎えるお正月のしつらえ
クリスマスがすぎるとあっという間にお正月です。お正月は年神様が各家庭に一年の幸福をもたらすためにやって来る日です。年神様は「子孫繁栄」や「五穀豊穣」に係わり、健康や幸福をもたらすと言われています。たくさんの幸せを授けてもらうために、お祝いの準備をしましょう!
織部ではお正月飾りやお重やプレートなどお正月を彩るアイテムを集めました。
お正月飾りは、その年の年神様を迎え入れる目印となる飾り付けをします。飾り付けは二十八日までにするか、三十日に飾るようにしましょう。二十九日は「二重苦」で縁起が悪く、三十一日は「一夜限り」といい、年神様を迎えるのに一日前では失礼にあたるので、飾り付けるのは避けましょう。
おせちは年神様へのお供え料理で、家族の幸せや繁栄を願う縁起物のお料理です。黒豆は「まめに働き元気に暮らせるように」、エビは「腰が曲がるほど長生きするように」など、おかずの一品一品にもそれぞれ意味が込められています。また、最近ではワンプレートおせちが流行っています。お重を家族や親戚と囲むのもいいけれど、それぞれでワンプレートに好きなだけ盛り付けて囲むのも新しい楽しみ方です。なにより洗い物が少なくて済むのは嬉しいポイントですね。
お重には「福が重なる」「めでたさが重なる」という願いが込められています。一の段は数の子、黒豆、伊達巻、紅白かまぼこ、きんとん、昆布巻き、田作り。二の段はなます、えび、鯛。三の段はれんこん、里芋、煮物を入れます。 |
大晦日は年の変わり目の大切な日です。蕎麦は長く伸ばして細く切る食べ物です。細く長くということから「健康長寿」「家運長命」などの縁起をかついで食べられるようになりました。 |
お雑煮は年神様からの「お下がり」を煮て食べたことが始まりで、年神様の恩恵をいただくという意味で食べられていました。日本人にとって昔から餅はお祝い事や特別な日に食べる「ハレ」の食べ物でした。 |